はじめに
家電製品は私たちの生活に欠かせない存在です。しかし、雷や落雷などの電気的なトラブルによって、突然故障してしまうことがあります。このようなトラブルから大切な家電を守るために、電源装置を設置することが重要です。
落雷による「雷サージ」の影響で、家電が一瞬にして故障するリスク回避は本当に重要です。
雷サージと電圧
雷サージとは、雷が落ちる時、高電線など高いところにある電線などに瞬間的に高い電圧が発生する現象です。 一般的に低圧配電線から進入する雷サージ電圧は2000V~5000Vが70%を占めますが、まれに15000V以上の雷サージが家庭内に入ることが観測されています。
電圧について詳しく知る
家電を守る3つの装置(電源装置系)
電源装置には、大きく分けて3種類あります。ブレーカーの役割
ブレーカーは、各家電製品に供給される電流を監視し、異常な電流が流れた場合、自動的に電源を遮断する役割を果たします。具体的には、以下の2つの機能があります。
電流が設定値を超えた場合、自動的に電源を遮断します。これにより、電線や機器の火災を防ぎます。
コンセントや家電製品から漏電が発生した場合、自動的に電源を遮断します。これにより、感電を防ぎます。漏電が原因で火災が発生する場合もあります。そこで法的に設置義務があります。面倒だから設置しなくても良いなどと思ったりしたとしても必ず設置してください。
ヒューズの役割
ヒューズは、ブレーカーと同様に過電流から電線や機器を保護する役割を果たします。ブレーカーと異なり、ヒューズ素子が溶断すると、交換する必要があります。 ヒューズの主な利点は、安価で入手しやすいことです。一方、欠点としては、過電流が流れた場合、交換の手間がかかることが挙げられます。
SPD(避雷器)の役割
SPD(避雷器)は、落雷などの瞬間的な高電圧(サージ)から機器を守る役割を果たします。雷だけでなく、送電線の開閉や落雷の遠方放電によっても発生するサージから機器を保護します。 SPDは、近年注目されている電源装置です。特に、太陽光発電システムを設置している家庭では、SPDの設置が推奨されています。さらにテレワークが進む中、家庭で使用するパソコン類を高電圧サージから保護する目的で設置する家庭が増えてきています。
まとめ
電源装置には、ブレーカー、ヒューズ、SPDの3種類があり、それぞれ異なる役割を果たします。
大切な家電製品を守るために、自分に合った電源装置を選ぶことが重要です。具体的な設置場所や選定方法は、電気工事士などの専門家に相談することをおすすめします。
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